◎第44回福井県PTA連合会広報紙コンクール審査講評
新型コロナウイルスの感染拡大で学校が臨時休校に踏み切る中、広報紙の重要性や意義をあらためて感じたコンクールとなった。各校では卒業式の規模を縮小、在校生は先輩の晴れの門出を見送ることができず、さぞ残念だったに違いない。審査会場に並んだ広報紙には卒業生の元気な笑顔やメッセージが並び、暗いニュースが多い中、各家庭に温かな気持ちを運んだはずだ。
最優秀賞を受賞した丸岡中は、メインタイトルを「ツナガルチカラ」とし、社会の中の中学として人と人とのつながりに主眼をおいた。124号は「継」、125号は「結」の象徴的なサブタイトルを付け、見守り隊を交えた座談会や「校則」「インターネット」をテーマにした特集、地域の高校の紹介記事などを幅広く展開、全体を通して読み応えのある内容だった。表紙に各号のテーマに沿った笑顔の生徒や地域の人の写真を大きく扱った点も印象深かった。
児童生徒数が減少し、PTAの役員のなり手が減っている中、役割ややりがいを分かりやすく伝える試みも目立った。多彩なテーマでアンケートを実施して、子どもたちの本音や家庭へのメッセージを伝える特集を組むPTAもあり、興味深く読める内容になっていた。
審査委員長 小島 茂生 福井新聞社整理部部長
◆ 応募PTA数 47PTA
◆ 審査経過
令和2年3月24日に、福井県生活学習館学習室101・102号室で、一次審査を実施した。小島審査委員長、県P連常任理事、県P連広報委員(合計12名)が、全応募47点を下記審査基準により審査し、投票により入賞作品31点を選出した。審査委員長が入賞作品について二次審査を実施し、最優秀賞1点、優秀賞10点、努力賞20点を決定した。
〇審査基準
内容審査
(1) PTA活動の実体を掲載しているか。
(2) 会員が関心をもって読む内容か。
(3) 会員の生の声が反映されているか。
(4) 積極的な企画性、アイディアがみられるか。
(5) 社会教育の一環として地域との連帯感を持っているか。
(6) 記事を生かす写真等の活用がなされているか。
(7) 発行回数は適切か。
印刷審査
(1) 読みやすさ、見やすさ(編集・レイアウト等)
(2) 印刷技術の良否(文字・写真)
(3) 全体の仕上がり