第63回 福井県PTA連合会研究大会

令和3年12月4日(土)13:30~16:00 県生活学習館にて

■大会開催趣旨 福井県PTA連合会 会長 佐野 弘

福井県PTA連合会では「家庭も地域も学校も、みんなが『笑顔に』!! ~子どもたちの笑顔あふれる未来に向けて~」のスローガンのもと、PTA活動の推進に努めています。

昨年、県においても「福井県教育振興基本計画」が策定され、「一人一人の個性が輝く、ふくいの未来を担う人づくり ~子どもたちの『夢と希望』『ふくい愛』を育む教育の推進~」の基本理念のもと、子どもたちの自己肯定感を引き出し、主体的な知的好奇心、探求心、探求心を醸成する高い次元の教育の到達に向けて、家庭・地域・学校が連携社会全体で子どもたちを育む工夫を進めていただいております。

今回、第63回研究大会では松本秀男氏(一社日本ほめる達人協会専務理事)を講師にお招きして、「家庭も仕事も、悩み事まで、ほめて解決!ほめる達人という生き方セミナー」と題して講演をいただきます。褒めることは自分のまわりや相手のことを理解し認め合う、すなわちお互いに自己肯定感が醸成されていくことではないでしょうか。子どもたちや私たちみんなが、自分にしっかりと自信を持ち続けることで夢や希望が実現し、『笑顔』の輪が大きく広がる未来になることを期待しています。

  

来賓として、福井県教育長 豊北様、福井県小学校校長会会長 小林様、福井県中学校校長会会長 藤井様がお越しになられました。

わが家の三原則 表彰式

会長賞 坂井市立雄島小学校 4年 濱田 開様・愛子様

  1.「は」をきれいにみがく

  2.「ま」わりの人をえがおにする

  3.「だ」いじなものを大切にする

  お母さんへ たまにおこるけど、わらってるお母さん好きだから、お母さんをぼくがいっぱいえがおにしてやるぜ。

  かいとへ  ありがとう。楽しみにしてますね。お母さんも、かいのとびっきりな笑顔が大好きよ。笑顔いっぱい過ごそうね♡

本人が馴染みの有る題材での3原則に先ずは感心しました。また、内容はシンプルながら自分自身に対しても、周りの人に対しての気配り、優しさが伝わって来ました。

(記 広報 板倉)

会長賞 福井大学教育大学附属義務教育学校 9年 荒井 海人様・まゆみ様

  1.反抗期に入るときは報告すること

  2.反抗期に入ってもあいさつはすること

  3.反抗期を終わるときは報告すること

  お母さんへ そろそろ反抗期に入るかもしれません。そのときはよろしくお願いします。では最後にI HATE YOU

  息子へ   反抗期開始の件、了解しました。終了するのを楽しみにしています。反抗期間中もI LOVE YOU

反抗期、直面したらどうするか!?自分は思っていました。
この3原則の様に、さらっと言い合える親子関係、見習いたいと感じました。
親子と言えども一人の人としての接し方、改めて教わりました。

(記 広報 板倉)

  

記念講演

テーマ:「家庭も仕事も、悩み事まで、ほめて解決!ほめる達人という生き方セミナー」

講師:日本ほめる達人協会 専務理事  松本 秀男 氏

   

今回の研究大会の記念講演では、一般社団法人日本ほめる達人協会専務理事の松本秀男さんを講師としてお招きしました。ご自身のこれまでの経験をふんだんに織り交ぜつつ「家庭も仕事も、悩み事まで、ほめて解決! ほめる達人という生き方セミナー」と題してお話いただきました。

松本さんは、大学在学中にたまたま始めた歌手さだまさしさんのコンサートツアーのアルバイトが縁で、さだまさしさんのプロダクションで約8年間勤め、実家の稼業を継いだ後、45歳で外資系最大手の損害保険代理店の研修生になり、そこでほめる能力を遺憾なく発揮し業績UPに貢献! 本社・経営企画部のマネージャーとなるなどの輝かしい経歴をお持ちです。現在は、「日本ほめる達人協会(以下、ほめ達協会)」の専務理事となり、研修や講演、テレビ・ラジオ・Webなどの出演でご活躍されています。

さて、みなさん、「ほめ達(ほめたつ)」ってご存じでしたでしょうか。会場に参加のほとんどの方は知らないという状態だったため、松本さんは「これはやり甲斐がある! 今日は、通常では3時間強かかる「ほめ達検定研修会」の内容を90分に凝縮してお伝えしましょう!」と気合が入っていました。また、松本さんは冒頭、『福井には縁がありまして、先日、梅酒用の梅を探していたところ、どうやら福井の梅がいいらしいので使ってみました。』と、さりげないほめ言葉から講演が始まりました。これで、会場全体が松本さんのすばらしい話術に引き込まれてしまいます。

今回の講演の中で、松本さんは、「ほめる」に関する定義や実践方法などについて多くを語っていただきました。その熱弁の一部分を要約すると次のような内容です。  『「ほめる」とは、決してお世辞やおだて、おべんちゃらではなく、人や物、出来事などの価値を発見しそれを伝える事。しかしながら、いざ、ほめるとなるとなかなか難しいですよね。でも大丈夫! ほめ言葉なしで手軽に相手をほめる方法があります! 1.二言言葉であいさつしましょう。 2.目でさわやかにあいさつしましょう。 3.うなずいたりメモを取るなどして話の聴き方を工夫しましょう。 さらに「ほめ達口癖3S+1」を実践してみましょう。「すごい」、「さすが」、「すばらしい」の3Sです。プラスもう一言付け加えてみますと「そうするか」「そうきたか」など。ただし、上司やお客様には使わないほうがいいです。少々残念なシーンなどでは、プラスαとして「惜しい」「その調子」と話しかけるのもありです。』

一方、松本さんは、「ほめる」に関しての注意点として、『「ほめる」を相手のコントロールに使わないこと。』と念押しされました。講演中、松本さんは、歌手さだまさしさんのコンサートツアーのアルバイトをしていた時、機材運搬のドライバーから『運んでいるのは荷物じゃあない、感動なんだよ。』と言われた経験談をお話しされました。ここが、松本さんの「ほめ達」の原点なのではと感じました。講演会は、松本さんの気合と熱意がひしひしと伝わる素晴らしいものでした。

(記 広報 横山)