福井県幼・小・中PTA活動地区別研修会

【奥越ブロック】

7月1日(土)

<家庭教育講演会>
デジタル時代の「生きる力」と正しく向き合う ~子どもと一緒に考えるためのヒント~

令和5年7月1日(土)勝山市教育会館大ホールにて、奥越ブロックの地区別研修会を開催致しました。
 
 講演会では、仁愛大学講師の竹村順吾氏による「デジタル時代の「生きる力」と正しく向き合う」~子供と一緒に考える為のヒント~と題した講演をいただきました。ITとAIで社会が激変する時代、保護者はどう向き合うべきかについて、近年チャットGPTを用いて課題に対応する事が多くなってきているなかで、語学力・思考力・表現力・コミュニケーション能力の低下を招いているとの事でした。ですが、デジタル時代に逆行するようですが、本や新聞を読む事で文章を理解し情景を想像する力を身に付ける事が大事との事で、多くの会員様が熱心に講演を視聴されておられました。
 
 実践発表では、勝山市立成器南小学校PTAより「子供を地域に繋げるPTA活動」と題して、コロナ禍で自粛していた朝のあいさつ運動の再開、体育部による校内運動会の準備・運営、平泉寺白山神社の清掃活動など、積極的に参加してもらえる取組みを日頃からされている事が伝わってきました。
 
 大野市開成中学校PTA「開成中千年夢桜」~亀山の桜を次も世代へと引き継ごう~の実践発表では、天空の城と称される越前大野城の桜を、地域の企業・団体を巻き込み、土壌の整備・植樹・選定保全し、親子の絆や地域の絆を深める活動を構築・継続されている取組みが参考になりました。
 
今回2校の実践発表をみさせてもらい、地域・学校・保護者の連携の大切さが、子供達の生活環境などをより良くし、地元を愛する気持ちを育んでいると思われました。他校の事例を学べる大変貴重な地区別研修会になりました。地区別研修会の開催にあたり、御尽力頂きましたPTA会員の皆様、研修会にご参加下さいました会員の皆様、大変お世話になりました。

奥越ブロック長   渡 祐士

 

【坂井ブロック】

令和5年7月22日にハートピア春江にて坂井ブロック地区別研修会を開催致しました。
 
講演会では、元福井市清水図書館職員 松原和子氏による「読書の大切さについて」を講演頂きました。「本を読むことが苦手な子供にどうすれば本を読むことが楽しくなるか」という問題に対して、耳からの読書が大切であり、読んで聞かせることが重要であるとのことでした。決して子供に読むことを強制せず、感想を求めないこともポイントであり、年齢に適切な本を選ぶことで自然と興味を抱くようになり、特に「昔ばなし」は子供たちが理解しやすく、最後はハッピーエンドで終わることから、お勧めであるとのことでした。
 
実践発表については、金津東小学校は役員決定がPTA活動の最大の難関となっており、改革として「役職をなくし、5名で協力して役員の仕事を行う」方法を採用し、保護者と学校だけでなく、ときには祖父母や地域の方の力も借りて、多くの目と力で子どもたちを支えようとするPTA活動について発表されました。
 
坂井中学校は、ウィズコロナ・アフターコロナでのPTA活動により柔軟に対応できるよう、また、今後の生徒数減会員数減となる環境下においても持続可能な組織を目指し組織のスリム化と効率化を図り柔軟に課題解決をしていける組織改革について発表されました。
 
両校とも、今後のPTA活動におけるとても参考となる内容でありました。

坂井ブロック長 小林 寛史

 

【丹南ブロック】

6月25日(日)
いまだて芸術館

<家庭教育講演会>
「子どもへの関わり方」 富山大学名誉教授 神川康子氏
<実践発表>
越前町萩野小学校PTA
越前市万葉中学校PTA

 令和5年6月25日(日)越前市いまだて芸術館において、丹南ブロック地区別研究集会を開催しました。
 
 富山大学名誉教授 神川康子先生のご講演では、子どもに関わることで我々が成長することを学びました。子どもたちの育ちに大切な「睡眠、運動、食事、コミュニケーション、承認」の5つの項目とともに、子どもの生活スキルとして、家庭での役割をもち、「ありがとう」「助かる」という言葉がもらえる機会が、子どもたちの自己肯定感・やる気につながることを教えていただきました。
 
 実践発表では、越前町立萩野小学校PTAから、子どもたちが地産地消を学び、6年生が考案し学校給食にも取り入れられた「究極のラーメン」が紹介されました。会場から「商品化の予定は?」との質問がありましたが、予定はないようです。また、小規模校として年々児童数が減少する中、「児童にとって本当に必要なPTA活動」について負担軽減を図りながらどのように進めていくかを話し合い、保護者の合意を得ながら役員数を減らし組織の簡素化を行った参考になる内容の報告がありました。
 
 越前市万葉中学校PTAから、生徒が総合学習のなかで、地元の方の協力を得ながら古代米「赤米」づくりを通して古代の食文化や地域のつながりを学んでいるという取り組みが紹介されました。収穫した赤米はうどんやシフォンケーキに加工して、地域の祭りや文化祭などで提供されています。PTAも地域の方への赤米の販売に協力し、収益はPTA活動資金として子供たちの学校生活のために使用されているという報告がありました。

丹南ブロック長  児玉 勝

 

【福井ブロック】

演題「食の大切さについて」
講師 武井ちひろ氏

実践発表①福井市社中学校PTA
実践発表②福井市大東中学校PTA

令和5年度の福井ブロック地区別研修会はフェニックスプラザ小ホールで開催されました。
 
 講演は、食生活の重要性をテーマに武井ちひろ氏よりお話しいただきました。食事の栄養バランスが大切であることを、あらためて確認することができました。また、睡眠と食事との関係性を知ることで、ますます食の大切さについて考える機会となりました。
 
 社中学校の発表では、キャリア教育についてお伝えいただきました。外部団体の協力を得ることで、PTAで取り組みやすくなることを知ることができました。また、地域と連携できていることも素晴らしいと感じました。継続性もあり、他の学校でもすぐに取り組むことができそうで、とても参考になりました。
 
 大東中学校の発表は、PTA組織改革についてでした。それぞれの単位PTAでも課題となっているPTA運営についてでしたから、とても興味深い内容となっていました。大東中学校PTAでは大きく人数を減らし、PTA会員の負担軽減を目指すことで、継続していく方向性を打ち出していました。
 
 それぞれのPTA実践発表は、想いの詰まった内容になっており、有意義な時間でした。ありがとうございました。

福井ブロック長 福田智司

 

【嶺南ブロック】

 令和5年7月29日土曜日に敦賀市プラザ萬象にて、福井県幼小中PTA活動地区別研修会(嶺南地区)が開催されました。
 
敦賀市教育委員会教育長の挨拶のあと、神川康子講師による「子どもの健やかな成長のために私たちができる事」というテーマの講演がありました。睡眠を疎かにしていると、日々の生活リズムが悪くなり学業にも影響するとのこと。睡眠というものを真剣に考えたことは今までなかったので、親も子供と一緒になって、家族で考えて生活習慣を見直してみようと思いました。
 
 実践発表の2校PTAは、規模等の環境は異なりますが、それぞれ工夫をされて伝統を守りつつ、時代に合わせた効果的な活動を実施していると感じました。
 
また、PTA役員の選出には苦労しているとの声も聞かれました。改めてですが、開かれたPTA、負担感の無いPTAとなるような活動をしていきたいと思いました。

嶺南ブロック長 神谷 幸輝