令和3年11月20日 13:30~16:00 勝山市立野向小学校にて
今年度最後の地区別研修会である奥越ブロック地区別研修会が11月20日にありました。
コロナの感染状況は落ち着いており、開催前まではオンライン配信とリアル開催同時との事でしたがリアル開催のみとなり、沢山のPTA会員の方が参加されていました。県P会長、奥越ブロック長の挨拶の後、来賓として勝山市教育委員会教育長の梅田様よりお祝いのお言葉を頂きました。
講演:「子どもの生活習慣と脳の発達について」
講師:福井大学医学部 小児科 小坂 拓也 氏
睡眠の大切さについて、時折ユーモアを交えてわかりやすく、
1 睡眠について知ろう!
2 睡眠・食習慣が健康や学習に与える影響
3 睡眠リズムを整えるためには?
の3テーマについて詳しく講演して頂きました。まず「睡眠について知ろう!」についてです。日本人の睡眠時間は年々減少しており、世界と比較して大人もこどもも睡眠時間が短く、こどもに至っては世界一睡眠時間が短いとのことです。ちなみに、必要な睡眠時間は個人差があるとのことですが、6~13歳では7,8時間以上が適正(推奨は9~11時間)とのことでした。皆様のご家庭ではいかがでしょうか?こどもの睡眠時間を確保できていますか?次に「眠・食習慣が健康や学習に与える影響」についてです。睡眠不足によって、●健康、学習、仕事への影響●疲れ、イライラ、気分の波●集中力、判断力の低下といった悪影響があり、文部科学省の調査結果として、睡眠リズムが安定している子の方が学力が高い傾向にあるとのことでした。睡眠は記憶の定着・学習にも重要とのことです。また、朝食をとることは体や脳を覚醒させるスイッチのようなもので、大切であるとのことでした。
最後に「睡眠リズムを整えるためには?」についてです。こどもの睡眠の改善には家族全員の協力が必要であり、①睡眠環境の調整②生活リズムを整える③日中の活動量が大切であるとのことでした。この中で特に印象的であったのは、寝る前のスマホ、タブレット、テレビを見ることが睡眠に悪影響を与えるといったことです。皆様はどうでしょうか?私は、親が出来ていないことをこどもにさせることはできないな~と思った次第で、子の睡眠のために親も生活環境を変える必要があるなと痛感しました。本講演をとおしまして、睡眠の大切さ、睡眠が与える影響について理解を深めることができました。 (記 広報委員 土肥)
実践発表校1 勝山市成器西小学校PTA
発表テーマ「コロナ禍でPTAが子どもたちにできること」
勝山市中心部に位置する成器西小学校には、学年行事や半日奉仕などに加えて伝統行事「西の子左義長」があります。市内の伝統的な祭りである「勝山左義長祭り」の校区であり、やぐらのない地区のこどもたちも太鼓発表の機会をもつことができる、西小学校伝統の校内行事です。しかし昨今のコロナ禍、中止される行事も多く、アンケートを取りながら人数制限を行うなど随時対応をおこなったそうです。学校の協力もあり保護者との連絡はスムーズに進み、コロナ対策をしながらもいくつかの行事を開催し、こどもたちの笑顔がみられたことはたいへん良かったが、行事関係者の落とし所をつめるのは難しいものがあり、人数制限を行うなどの苦肉の策もありました。会場からは「私の学校でも運動会は半日になった」や「委員会の数が多いと保護者に参加意識が広まって良いと感じた」などの意見が聞かれたみたいです。なかには「来年は成器開校150周年、私たち成器南といっしょに何かやりましょう」との発案もあり、次年度が楽しみです。(記 広報委員 松田)
実践発表校2 大野市有終西小学校PTA
発表テーマ「交流行事の伝統とこれから」
越前大野城のふもとにある有終西小学校には、七間朝一での販売活動や寺町観光案内など、地域特有の伝統的な活動があります。なかでも越前町の四ヶ浦小学校との年2回の交流会は36年の伝統があり、昨今のコロナ禍であってもリモート交流をするなど今でも活発に続いています。しかし、ホスト時に行うスキーが今の時代にあっていないのではないか、計画されている小学校の統合でこの交流会をどのように継続するべきなのかなどの課題を抱えておられます。会場からは「地域の特色をどうつなぐかは問題、考えていかなといけない」や「学校統合における部活動も問題である」などの意見交換が行われたそうです。大野市の部活動はすでに校区を超えた地域クラブ活動が活発に行われており、統合に向けて各校の歴史をアーカイブする部屋の計画なども行われているそうです。(記 広報委員 松田)