令和3年10月2日福井・永平寺ブロック地区別研修会

令和3年10月2日 13:30~16:00 福井県生活学習館にて

当初8月に予定していた研修会がコロナの感染状況により延期になりましたが、感染状況が改善され10月2日にオンライン配信で研修会が行われました。連合会会長、福井・永平寺ブロック長挨拶の後、ご来賓の福井市教育委員会教育長の吉川様よりお祝いのお言葉を頂きました。

嶺南ブロック研修会以来の久しぶりの研修会でしたが、オンライン配信にて講演会、実践発表があり有意義な研修会となりました。

講演:「子どもと読書」 講演動画

講師:福井おはなしの会・ふくい再話研究会  松原 和子 氏
   元福井市立清水図書館職員

松原講師から、「子どもと読書」についての講演がありました。まずは、読書における4つのポイントをお話しされました。
1つ目は、目からの読書だけでなく、耳からの読書の推奨。2つ目は、適切な本を選ぶこと。推薦図書の年齢を気にせずに、大きくなっても大人でも読んだら良い。3つ目は、強要しないこと。読書そのものを強要しないだけでなく、感想を尋ねることも強要しない。4つ目は、できれば家庭の中に本を読んでいる人がいる環境があると、子どもたちが読書をしやすくなる。そのうえで、なぜ子どもに読書が必要なのか?というと、本を通じて、多くの「体験」を得ることができることや、その「体験」を通じて、心の根を作り、心の根に届くことで、人生の支えになるため、とのことでした。松原講師は、特に昔話を薦めているそうです。文字を持たない時代から語り継がれている「口承文学」は、登場人物が少なく、わかりやすい、情景描写が少ない、話が前へ進むみ筋の理解がしやすい、ハッピーエンドで終わるなど、独特のパターンがあるそうです。本とは、さまざまな出会い方があり、一生、友となる本に出会えることは幸せであるため、子どもの心に住み続ける本と出会えるよう、まずは親子で読書を楽しんで欲しいということでした。(記 広報委員 石田)

実践発表校1 福井市社北小学校PTA

発表テーマ「休校措置中の家庭学習方法の課題と提案」

感染症対策により長期間休校措置となった2020年学期前半の5月、社北小学校PTAは、子どもたちの日常を守りながらより柔軟に学習を進めるために、PTAとして会員家庭の現状把握を通し、再び起こりうる休校時の学習支援に繋げようと、オンライン(googleの無償サービス)による本アンケートを実施しました。web で回答していただくことによりスマートホンなどで手軽に回答できることから、回収率は驚異的で初日で60%、5日間で85%に達し、また回答結果が自動でクロス集計などが出来るため、素早い検証を行うことが出来たそうです。アンケート結果の詳細な内容を紹介いただき、そこから見えてきた課題をベースに「平等な通信環境や端末が整備され、ICT支援員などの専門家が配置され、失敗や新たな取り組みを寛容する意識改革が進むことが望まれる。」という提案を導き出していました。(記 広報委員 横山)

実践発表校2 福井市明道中学校

発表テーマ「一人の力もつながれば無限大「無理」ではなく「どうしたらできるか」
      ~想い鶴活動を通して学んで伝えたいこと~」

 昨年コロナ禍の中、「想い鶴」と銘打ち福井市内の小中学校の生徒が行った医療従事者への応援活動を発案・開催主観校の立場からの視線や感じた事を発表し、生徒たちに何が芽生えたのか?そしてこれから保護者達は子供たちになにを教え、伝えればよいのか問題提起がありました。団結することでどこまで出来るのか、考えてみる機会として良い物だったと思います。参加校としての感想ですが、この企画は非常に取り組むにあたり難しいながらも、ギネスに挑戦という部分に魅力がありぜひとも続けて欲しい企画でした。24時間テレビとのタイアップもあり世間に興味をひくにも十分だし、なにより全国を巻き込んでの夏休み挑戦企画に発展できそうでした。福井は行事やイベントを継続するのが難しい街という話があるのですが、ここにもそういう面が出てきたのかというのが残念です。
持続可能な活動(SDGs)と想い鶴の企画は内容が違いますが、「繋がる企画」の想像と継続を今後も考えていかないといけないと思いました。(記 広報委員 佐藤)