会長挨拶

今年度、福井県PTA連合会の会長を預からせていただいております笠松と申します。

会員の皆様におかれましては、各単位PTAならびに、郡市PTAなどにおいて、日頃より、子どもたちの健全で健やかな成長と、学校現場に寄り添ったご活動をいただいていることに対し、深く敬意を表するとともに感謝申し上げます。

さて、近年の子どもたちを取り巻く環境については、今更言うまでもないことですが、様々な技術や制度の革新、価値観の多様化、時代の流れの速さなどにより、これまで誰も経験してこなかった状況が当たり前とされる状況となっているかと思います。1人1台の端末を活用した学習、部活動の地域展開など、他にもいろいろあるかと思いますが、家庭や地域、学校が、すんなり順応していないまま進められている感もあり、保護者の皆様や教職員の皆様の戸惑い、場合によっては疲弊につながるのでは、という懸念もあります。

福井県PTA連合会では、会員の皆様が無理なく楽しみながら行う活動を推進いただくために、各種情報や、学びの場・つながる場の提供を行うほか、様々な支援を行っています。また、福井県PTA連合会としてのスケールメリットを生かした、行政や各種団体との連携、対話など、直接ではないかもしれませんが、会員の皆様の益になるための取組を進めています。情報の発信が弱い所が課題ではありますが、今後も、福井県PTA連合会とご連携いただき、県全体で子どもたちの健全で健やかな成長を可能にしていければと思います。

戦前より学校や子どもたちの健やかな成長を支援する取組は存在しており、学校、地域、家庭がうまく連携してきました。また、戦後に全国に通知された「教師と父母の会の結成手引書」では、学校、地域、家庭が子どもたちの成長に関しその責任を分け合い、お互いに努力していく必要性が記されています。私たち大人はこれまでも様々な活動を実施してきましたが、この時代だからこそ、改めて学校、地域、家庭の三者が連携し、時代に合った無理のない活動の推進が、サスティナブルな取組には必要不可欠であり、このタイミングで、改めてそのあたりの共通認識などを行う事も、次の世代に向けた必要な取組かもしれません。

少子化、人口減少が課題となる現代では、これまでと同じ事を同じボリューム、同じやり方で踏襲することは、場合によっては不効率で理解を得られない状況となる事も考えられます。

福井県PTA連合会のスローガンは「楽しむけれど無理しない みんなでつながるこどもまんなかPTA」です。多くの大人が楽しんで関われる、持続可能な活動を推進いただくためにも福井県PTA連合会を上手に、大いにご活用いただければと思います。