いじめや差別、偏見を排除しよう:日P会長メッセージ

2日P協発第6号

令和2年4月24日

各地方協議会会長殿

各〃事務局長殿

公益社団法人日本PTA全国協議会

会 長 佐 藤 秀 行 

新型コロナウイルス感染症対策に伴う対応について【第2報】

 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、連日の報道等によりご存じのとおり、現在、新型コロナウイルス感染拡大により多くの方が苦しんでおられます。そして、医療従事者の方々をはじめ多くの方々が身の危険を顧みず献身的に治療やそれぞれの仕事にあたっておられます。心より感謝申し上げます。

そのような中、感染者、濃厚接触者とその家族、新型コロナウイルス感染症の対策や治療にあたる医療従事者や社会機能の維持にあたる方とその家族等に対する偏見や差別につながるような行為は、断じて許されるものではありません。

 ウイルスには誰もが感染する可能性があります。それが、たまたまあなたの家族、子ども達の学校や学級の友だちかもしれません。ウイルスは人を選ばず誰にでも感染してきます。そのことでいじめや差別、偏見が生まれることはとても悲しいことです。「正しく恐れる」べき相手は、ウイルスであって、感染症に立ち向かう人やそれに苦しんでいる人ではないはずです。

 今こそPTA会員全員が心をひとつにして、いじめや差別、偏見を排除し、子ども達と家庭を守るために出来ることをしっかり取り組んでまいりましょう。

 なお、文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課からは、令和2年4月15日付けで各都道府県・指定都市教育委員会総務課・指導事務主管課・学校保健担当課【新型コロナウイルス感染症に対応した小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における教育活動の再開等に関するQ&Aの送付について(4月15日時点)】の中で感染者、濃厚接触者等に対する偏見や差別についての対応が示されています。

https://www.mext.go.jp/content/20200415-mxt_kouhou02-000004520_01.pdf

 あらためてご周知いただき、家庭・学校・地域が連携し、新型コロナウイルス感染症の終息に向け連携した対応を切にお願いいたします。

 

【文部科学省初等中等局】4月15日更新

新型コロナウイルス感染症に対応した小学校,中学校,高等学校

及び特別支援学校等における教育活動の再開等に関するQ&A

 問24 感染者、濃厚接触者等に対する偏見や差別について、どのように対応すればよいか。

○ 感染者、濃厚接触者とその家族、新型コロナウイルス感染症の対策や治療にあたる医療従事者や社会機能の維持にあたる方とその家族等に対する偏見や差別につながるような行為は、断じて許されるものではありません。

○ そのため、新型コロナウイルス感染症に関する適切な知識を基に、発達段階に応じた指導を行うことなどを通じ、このような偏見や差別が生じないように十分配慮していただくようお願いします。

○ また、子供や保護者等が新型コロナウイルス感染症を理由としたいじめや偏見等に悩んだ場合の相談窓口として、「24時間子供SOSダイヤル」等を当省ホームページやSNS等を通じて周知していますので、適宜活用していただくようお願いします。

○ なお、医療従事者や社会機能の維持にあたる方とその家族等社会機能の維持にあたる方を家族に持つ児童生徒等を、医学的な根拠なく自宅待機とするような措置をとることは不適切であり、あってはならないことと考えています。

 

2020年4月24日